スプレッドシートのMIN関数とは
スプレッドシートでのMIN関数は、指定した範囲内の数値から最小値を求める関数です。文字列は無視されます。たとえば「=MIN(B4:B13)」と記載すると、B4:B13のうち最も小さな数値を返します。
MIN関数の構文
=MIN(値1, [値2, ...])
- 値1:比較対象にしたいセル、ないし範囲
- 値2:比較対象にしたいセル、ないし範囲(任意)
MIN関数の使い方
MIN関数の使い方は、かっこ内にセルや範囲を記載するだけです。たとえば下図では「=MIN(J2:J4)」と入力し、単価の最小を出力しています。
MIN関数と関連した関数
SMALL関数
SMALL関数は、範囲内の数値のうち下から何番目かの数値を検索する関数です。MIN関数が1番小さな数値のみを取得するのに対し、SMALL関数なら指定した順位の数値を取得できます。
=SMALL(範囲, 番号)
- 範囲:セルの範囲
- 番号:下から何番目に当たる数値を表示するか指定
たとえば下図では単価の範囲から2番目に低い数値を算出するために、「=SMALL(J2:J4,2)」と入力しています。
MINA関数
MINA関数は、指定した範囲内の数値と論理値から最小値を求める関数です。論理値を含めて算出します。たとえば「=MIN(B4:B13)」と記載すると、B4:B13のうち最も小さな数値を返します。
=MINA(値1, [値2, ...])
- 値1:比較対象にしたいセル、ないし範囲
- 値2:比較対象にしたいセル、ないし範囲(任意)
MIN関数とMINA関数の違いは、論理値(TRUEとFALSE)を含んだときに無視するか1,0にそれぞれ置き換えるかにあります。
下図ではMIN関数とMINA関数でどちらも同じ範囲を指定していますが、MINA関数ではFALSEを0、TRUEを1として読み替えるため結果が異なっています。
とはいえ、TRUEやFALSEを考慮に入れて計算する場面はまずないので、普段使いはMIN関数で問題ないです!
MINIFS関数
MINIFS関数は、特定の条件に含まれるなかでの最小値を算出してくれる関数です。「〇〇という言葉が含まれる」「〇〇より大きい」などの条件を設定し、それにもとづいて1番小さな数を探してくれます。
=MINIFS(範囲, 条件範囲1, 条件1, [条件範囲2, 条件2, …])
- 範囲 – 最小値を求めるセルの範囲
- 条件範囲1 – 条件1 で検証するセルの範囲
- 条件1 – 条件範囲1 に適用する条件
- 条件範囲2, 条件2, … 追加の範囲と対応する条件(任意)
下図では「=MINIFS(E2:E13,B2:B13,”*ボール*”)」と入力しています。これは次の2ステップに沿って検索しています。
- 「B2:B13」の範囲に「”*ボール*”」と含まれる言葉があった行を探す
- 条件にあった行と同じ「E2:E13」の中から最小値を探す
必要に応じて、2つ以上の条件を設定できるのでうまく活用しましょう。