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スプレッドシートのCOUNTIF関数, COUNTIFS関数
COUNTIF関数は、スプレッドシートでデータ内で条件に合うセルの数を数えるのに便利な関数です。具体的には、範囲内の文字列が条件に合致するセルの個数をカウントします。たとえば「=COUNTIFS(B2:B13,”佐藤”)」のように書きます。
また、COUNTIFS関数は、COUNTIF関数に複数条件を設定できるバージョンです。こちらは「=COUNTIFS(B2:B13,”佐藤”, C2:C13,”出勤”)」のように2こ以上の範囲と条件を指定します。
COUNTIF関数, COUNTIFS関数の構文
COUNTIF関数の構文
=COUNTIF(範囲, 条件)
- 範囲: 数える範囲内のセルを指定
- 条件: 条件式を指定
COUNTIF関数は、範囲と条件の組み合わせが1つの場合に使用する関数です。
COUNTIFS関数の構文
関数=COUNTIFS(範囲1, 条件1, [範囲2, 条件2,] ...)
- 範囲:条件を判別するセルの範囲
- 条件:数えたいセルの条件を指定
COUNTIFS関数は、範囲と条件の組み合わせが2つ以上の場合に使用する関数です。3つ以上の際には、範囲と条件の数が同じになるように「,(カンマ)」で区切って入力します。
COUNTIFSで指定する範囲は、同じ場所でなくても同じ行数であればOKです!たとえば範囲1で「A1:A10」、範囲2で「B1:B10」としても機能します。
ただし範囲1で「A1:A10」、範囲2で「B1:B20」のように行数が異なると計算できないため注意しましょう。
COUNTIF関数, COUNTIFS関数の使い方
COUNTIF関数の使い方
COUNTIF関数の使い方は、カウントしたい対象を「範囲」に指定し、〇〇を含む・〇〇以上などを「条件」に指定します。たとえば下図では「=COUNTIFS(B2:B13,”*ボール*”)」として、対象の範囲に「ボール」含まれるセルだけをカウントしています。
なお「”*ボール*”」のようなワイルドカードという特殊な書き方については後述します。
COUNTIFS関数の使い方
COUNTIFS関数の使い方もCOUNTIFと似ており、設定したい範囲と条件の数だけセットで追加します。下図の場合では「=COUNTIFS(B2:B13,”*ボール*”,D2:D13,”>3″)」として買った数(D列)が3より大きい場合を条件として追加しました。
大小比較や特定の文字を含む書き方
条件を指定する際の、大小比較やワイルドカードを使った書き方は次のとおりです。より具体的な書き方についてはこちらのSUMIF関数の記事で紹介しています。
大小を比較する表現
書き方 | 意味 |
---|---|
“=XX” | XXと同じ |
“>XX” | XXより大きい |
“<XX” | XXより小さい、XX未満 |
“>=XX” | XX以上 |
“<=XX” | XX以下 |
“<>XX” | XXではない |
特定の文字列を含むワイルドカード
書き方例 | 意味 |
---|---|
“*XX*” | XXを含む |
“XX*” | XXで始まる |
“*XX” | XXで終わる |
“?XX” | なにか1文字+XXである |
“??XX” | なにか2文字+XXである |
[実例]チェックボックスのチェックをカウントする方法
チェックボックスにチェックが入っている数をカウントするには、COUNTIF関数を用いて「=COUNTIF(A2:A10,TRUE)」のように書きます。チェックは見た目では✓になっているものの、システム上は「TRUE」として扱われているので、条件に「TRUE」とかきましょう。
反対にチェックが入っていない数をカウントしたい場合には、「=COUNTIF(A2:A10,FALSE)」のように条件に「FALSE」をいれましょう。
条件の「TRUE」と「FALSE」は文字列とは別のbool値という特殊な表現なので、「”(ダブルクォーテーション)」で囲わないでOKです!
COUNTIF関数, COUNTIFS関数のエラー・注意点
[#VALUE!]COUNTIFS の配列引数のサイズが異なります。
COUNTIFS関数では、「[#VALUE!]COUNTIFS の配列引数のサイズが異なります。」というエラーの出ることがあります。このエラーは範囲のいずれかで行数が異なる場合に起こるエラーです。
たとえば下図では「=COUNTIFS(B2:B13,”*ボール*”,D2:D10,”>3″)」としているうちの、「B2:B13」の12行と「D2:D10」の9行でずれがあるのでエラーになっています。
この場合は、どちらかの範囲に行数に合わせてあげることでエラーが解消されます。
[#N/A!]COUNTIFS の 2 より後の引数はすべて、対になっている必要があります。
COUNTIFS関数では、「[#N/A!]COUNTIFS の 2 より後の引数はすべて、対になっている必要があります。」というエラーの出ることもあります。これは範囲と条件の合計が奇数になっているときに出てくるエラーです。
たとえば下図の「=COUNTIFS(B2:B13,”*ボール*”,D2:D13)」では、範囲2「D2:D13」のみが指定されており、条件2がない形になっています。
このエラーを解消するには、条件2を追加するか、範囲2を削除するかのいずれかで対応しましょう。