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スプレッドシートのSUMIF関数とは
SUMIF関数は、Googleスプレッドシートで特定の条件に合致するセルの値を合計するための関数です。具体的には「=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])」のようにかきます。例えば、特定の製品の売上や特定の月の費用を合計する際に便利です。
SUMIF関数の構文
=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])
- 範囲:条件を判別するセルの範囲(例:A1:A10)
- 条件:範囲に適用するパターンまたはテスト
- 合計範囲:条件に合致した場合に合計するセルの範囲
足し算したい数値そのもので条件を課す場合には「合計範囲」が不要、足し算したい数値と条件指定したい列が別の場合は「合計範囲」が必要です。
SUMIF関数の使い方
[基本]当てはまる数値を足し算
たとえば、次のA列のうち6以上の数値を足し算したいとします。
この場合は足し算したい範囲「A1:A10」と条件の6以上「”>6″」を組み合わせて「=SUMIF(A1:A10,”>6″)」とします。
「=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])」の「条件」に当てはまる箇所は次のようなパターンでかけます。
書き方 | 意味 |
---|---|
“=XX” | XXと同じ |
“>XX” | XXより大きい |
“<XX” | XXより小さい、XX未満 |
“>=XX” | XX以上 |
“<=XX” | XX以下 |
“<>XX” | XXではない |
表の具体例は画像のとおりです。
[応用1]月ごと集計(日付の条件)
次のリストから、2024/4に買ったものの値段合計を出したいとします。
この場合、2024/4に買ったものの値段合計は「=SUMIF(A2:A,”<2024/05/01″,C2:C)」とすると計算できます。
SUMIFの関数は「=SUMIF(範囲, 条件, [合計範囲])」として表せるのでこれに分解して考えてみましょう。
- 範囲:A2:A
- 条件:”<2024/05/01″
- 合計範囲:C2:C
今回計算したいのはA列の日付が2024/4であるものなので、「範囲」は「A2:A」、「条件」は「”<2024/05/01″」となります。「”<2024/05/01″」は2024/05/01以前の日を条件としているので、2024/4の日付が条件に当てはまります。具体的には
- 2行目「2024/04/28」
- 3行目「2024/04/29」
- 4行目「2024/04/30」
が当てはまります。
そして「合計範囲」は「C2:C」としていたので、「条件」に合致していた2,3,4行目のC列が合計されます。
ちなみに2024/05の買ったものの金額を計算したい場合には、「=SUMIF(A2:A,”>=2024/05/01″,C2:C)」とすればOKです。
[応用2]名前ごとに集計(文字のワイルドカード付条件)
続いては次の表から「ボール」と名のつくものの値段を合計したいとします。
この場合は「=SUMIF(B2:B,”*ボール*”,C2:C)」とします。基本は前の項目と同じようにかけますが、「条件」の「”*ボール*”」のみ特殊です。これはワイルドカードという書き方を用いて、「ボール」を含む言葉を表しているためです。具体的には「〇〇ボール」「ボール〇〇」「〇〇ボール〇〇」を指しています。
書き方例 | 意味 |
---|---|
“*XX*” | XXを含む |
“XX*” | XXで始まる |
“*XX” | XXで終わる |
“?XX” | なにか1文字+XXである |
“??XX” | なにか2文字+XXである |
たとえば下の画像のように表せます。
SUMIF関数の注意点
複数条件はSUMIFS関数を使う
SUMIF関数は1つの条件に当てはまっているかを基準に足し算をします。複数の条件に当てはまっているかを条件に足し算をする場合には「SUMIFS」という関数を用います。たとえば日付が2024/04/21〜2024/05/01の間という指定をしたい場合には、SUMIFS関数が必要です。