スプレッドシート

スプレッドシートのSUM関数は足し算・合計する数式

スプレッドシートのSUM関数

スプレッドシートのSUM関数とは

SUM関数とは、スプレッドシートでセルの値を合計するための関数です。「=SUM(値1, [値2], [値3], …)」のようにかき、セル単体や範囲を記入してそれらを足し算します。例えば、売上金額や点数の合計を求める際に便利に使われます。

SUM関数の構文

=SUM(値1, [値2], [値3], ...)
  • 値1:合計したいセルの範囲(例:A1:A10)
  • 値2:合計したい2つ目のセルの範囲
  • 値3:合計したい3つ目のセルの範囲

値2以降は任意なのでなくてもOK。使う場合のやり方は「使い方」の「[応用2]縦列の合計(複数の列を足し算)」を要チェック。

SUM関数の使い方

[基本1]セルの合計

たとえば画像のようにA1,A2,A3セルの合計をB1セルに記載したいとします。

この場合、B1セルに「=SUM(A1,A2,A3)」と記載すれば計算されます。

[基本2]縦列の合計

さきほどと同様に複数のセルを足し算したいが、1列に記載されているセルが多いとします。

この場合は、「=SUM(A1:A10)」と書けば、A1〜A10のセルすべてを足し算してくれます。

[応用1]縦列の合計(最下部まで・最上部から)

「[基本2]縦列の合計」で記載した足し算ですが、「A1〜A10」のように行数まで指定しなくても計算が可能です。

たとえば、「=SUM(A1:A)」といれると、A1〜A列の最下部を範囲指定できます。

同じ要領で、「=SUM(A:A)」といれると、A列の最上部〜A最下部を範囲指定できます。列全体を指定したいときにはとりあえず「A:A」のようにしておくと、行が増えたときにも安心です。

シャワーズ

同様に「A1:1」のように記載するとA1〜1行目の最後を意味します!「1:1」とすると1行目全体ですね!

[応用2]縦列の合計(複数の列を足し算)

次の画像のように複数の列を足し算する場合にもSUM関数は対応しています。

この場合は「=SUM(A:A,C:C)」のようにA列とC列のそれぞれの範囲を「,(カンマ)」でくぎればOKです。

SUM関数のエラー・注意点

[#REF!]循環依存が検出されました。

SUM関数のエラーに、「循環依存が検出されました。反復計算を解消するには、[ファイル] > [設定] をご確認ください。」というものがあります。これは、SUM関数のかっこの中に、SUM関数のセル自体を含んでいるのが原因です。

画像のケースでは、SUM関数を入れているA4セル自体も関数の中に含まれています。こうすると、A4セルを無限回足し合わせる形になってしまうためエラーが吐かれています。そのため、次のようにA3セルまでを足すように書き換えればOKです。

// 誤
=SUM(A1:A4)

// 正
=SUM(A1:A3)

シャワーズ

今どきはエラーを解消するための提案をスプレッドシート側からしてくれるのでミスしづらくなっていますね!↓

全角数字やアルファベットは無視される

SUM関数は半角数字以外を基本的に無視します。そのため、全角数字や記号を入れてもカウントしてくれません。

全角数字を含めてSUM関数したい場合

全角数字を含めてSUM関数したい場合は

  1. ASC関数で、全角文字を半角文字に変換
  2. VALUE関数で、半角文字を半角数字に変換
  3. SUM関数で、足し算する

の3ステップが必要です。

1つ目のASC関数で、A列に入っている数字を一律で半角文字にしましょう。

2つ目のVALUE関数で、文字列の数字を数値の数字におきかえます。ASC関数をした直後の数値は見た目上は問題ないのですが、スプレッドシート上は「あいうえお」のような文字列として扱われます。これを計算ができるように数値へ変換します。

3つ目のSUM関数で、いよいよ数字を合計します。

ちなみに、がんばれば1つのセルだけで計算できなくはないですが、後任の人が「なんじゃこりゃ。読みとけん」となってしまうのでおすすめしません。